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2005年03月10日(Thu)▲ページの先頭へ
西武王国 −その炎と影

中嶋忠三郎:サンデー社

平成9年に著者の米寿記念で刊行したが、西武が全冊買取り、市中には全く出回らなかったという幻の著作。
この程度の内容の本を買い占めたとは驚きである。
確かに堤康二郎を巡る4人の妻妾や遺産相続の問題など、外聞をはばかる内容はあるが、さほど衝撃的暴露があるわけではない。

面白かったのは、正妻の座を巡っての争いと、そこでの人間模様。
堤清二と彼を生んだとされる操との親子関係に疑問を投げかけている。
そんなことってあるのだろうか。



2005年03月07日(Mon)▲ページの先頭へ
ウーマンアローン

広川まさき:集英社

週刊文春の村山由佳のコラムで知った第2回開高健ノンフィクション賞受賞作。
男を思わせる名前を持ち、牧場経営にあこがれる著者は、村山由佳の牧場に居候をしており、「楽園のしっぽ」で紹介されていた。

その広川まさきが、新田次郎の「アラスカ物語」のモデル、フランク安田が作った町へ向け、たったひとりユーコン川をカヌーで下るものがたり。

こんな日本女性がでてきたのですねぇ。


Dear my Life

森冴子・洋子:創英社/三省堂書店

著者のひとり、森冴子の自伝。娘の洋子が筆を加え、息子が装丁を行い、夫があとがきを書くという、うらやましいほどの家族合作作品である。

一度目の結婚にやぶれた冴子は二度目の結婚で幸せを掴む。
何事にも積極的な冴子は、会社員の妻、2児の母の傍ら東京郊外の自宅に喫茶店を開き、やがてそれを閉めて花屋に挑戦する。
男社会の花市場で競りに参加し、花を学ぼうとオランダにカナダに単身留学する。
店は成功を収め、やがて娘がその仕事を手伝い始める。

そういえば、うんと若い頃、このお宅の下馬から狛江への引越しを手伝った記憶があるなあ。




2005年02月01日(Tue)▲ページの先頭へ
電車男

中野独人:新潮社

遅ればせながら読みましたょ、電車男。
久しぶりに笑った笑った!
実際の2チャンネルの書き込みから、冗長な部分を大胆に削除しているので、すらすらっと読めてありがたい。
とはいうものの、リアルタイムで2ヶ月チェックできればさぞかし面白かったろうなぁ、とちょっぴり残念。

昔は、ネットの片隅でこんな騒ぎがあれば、回りまわってぼくの耳にも届いていたものだけど、今度ばかりは出版に至るまで。一切噂が入ってきていない。
それだけ、ネット空間がひろがったのか、僕および友人たちがエネルギーを失っていったのか・・・・・。



2005年01月23日(Sun)▲ページの先頭へ
週刊誌血風録

長尾三郎:講談社文庫

雑誌社系週刊誌草創期。
さまざまなジャンルからさまざまな才能が集まり、新しいジャーナリズムへの挑戦を繰り広げた。
アンカーとかトップ屋と呼ばれた主力ライターからは、草柳大蔵、梶山季之、竹中労、小中陽太郎、黒木純一郎、太刀川正樹、寺門克などを輩出している。
著者の長尾氏は、草創期から発展期に移行した時期に、早稲田の学生から週刊誌のライターとなり、女性自身、週刊現代、ヤングレディ、日刊ゲンダイなど音羽系の媒体を中心に活動してきた。

本書は、長尾氏のライター生活の自伝であるが、著者の経験という狭い範囲に記述を絞っているため、雑誌ジャーナリズムの全体のダイナミズムにまで筆が及んでいないことが物足りない。
例えば光文社のストライキについての詳しい言及は避けられている。この時期、著者は既に講談社に仕事の場を移してはいるものの、講談社と光文社は隣同士だし、女性自身は著者の元の職場だ。



2004年12月23日(Thu)▲ページの先頭へ
UFJ消滅―メガバンク経営者の敗北

須田慎一郎:産経新聞社

金融監督庁の目黒謙一検査官がUFJの検査に入ると決まった時、金融業界だけでなくマスコミも固唾を呑んで注目したものだ。
もっとも厳格な検査を行うとされる目黒検査官に対するUFJの怯えは、資料の隠蔽を招き、内部告発によるその露見が、検査忌避容疑での副頭取を含む担当者の逮捕につながり、三菱東京フィナンシャルグループへの身売りという結末を生んだ。
著者は検査の進行中から周辺取材を続け、金融監督庁とUFJとの暗闘の内幕をつづっている。
この間の事情を理解するための補助線として著者が注目するのが、竹中平蔵大臣の思惑と、派閥抗争をエネルギーとしてきた三和銀行経営陣の体質である。
興味深いのはUFJの生き残りに名古屋財界が非協力的で、その理由として東海銀行勢を制圧した三和銀行勢への反発が背景にあるとの指摘。
たしかに、トヨタがUFJ(東海銀行)を救わなかったのは何故かという設問は、あまり言及されていないものの、興味深いテーマではある。

私事になるが、UFJ発足準備に一部かかわりを持っていた。
東海銀行とあさひ銀行がマルチリージョナル銀行を標榜して統合の準備を進めていた段階にはじまり、三和銀行が突如統合計画に参入した結果、あさひ銀行が三和との不和から離脱の末、三和と東海でUFJの統合を実現する直前までの段階だ。
東海とあさひとの牧歌的な勢力争いに参入した三和は、強引なリーダーシップでイニシアチブをとった。
ほんの短期間瞥見したにすぎないが、著者の描き出す三和的体質は、そんな思い出を呼び起こし、不思議なリアリティを感じさせてくれる。



2004年08月20日(Fri)▲ページの先頭へ
ハワイ極楽投資生活入門

海外投資を楽しむ会:東洋経済新報社

定年後はハワイで年金生活も悪くないなあと思って、ロングステイ関係の本を時々読んでいた。
年金・月21万円の海外2人暮らし
夢のハワイ別荘取得マニュアル―あなたも南国の楽園に家が持てる!
だから楽園ハワイで暮らす
海外ちょっと暮らしのススメ
といったあたりですな。
あれれ、こうして並べると、それなりに読んでるなあ〜。

たまたま、10月に家族でカウアイ島にバカンスに行くので、ホノルルでいくつか不動産物件を見たり、銀行口座を開設おこうかと思い、手にしたのがこの本。

取り上げている主な内容は、
銀行口座の開設法
不動産の購入法
現地法人の設立法

結論としてこの著者の言っているのは、
永住するのでなければ、不動産購入は損である。
アメリカ法人をつくるなら、デラウェアよりハワイが日本人には向いている。
ということ。

確かに、別荘を買うより、バケーションレンタルを活用したほうが、面倒はないし、金銭的にも得なようだ。
ハワイ別荘の取得はあきらめよう。


海外投資を楽しむ会・公式サイト



2004年08月14日(Sat)▲ページの先頭へ
サイレントマーチ

砂田向壱:葦書房

22歳の子息をニューヨークで強盗のために奪われた父親が、ひとり銃社会のアメリカに立ち向かうドキュメント。
突然の凶報にやり場のない憤りと不条理へのとまどいの淵に沈んだ父親は、やがて、子息のために、後に続く日本人留学生のため、そして自らのためにも立ち上がることを決意する。行動を起こすと、クリントン大統領、モンデール大使、ジュリアーニ市長がそれに応えてくれる。
アメリカは、子息の命を奪った国である。同時にそこは、市民の声が届く希望の国でもある。
砂田氏は子息の事件の実態を明らかにするため、海を越えて刑事・民事の裁判にコミットする。
その行動力は九州男児の面目躍如たるものがある。

本書は1995年の発行であり、民事裁判のスタート直前で筆が置かれているが、著者の砂田向壱氏はやがて國松孝治氏とともに「ストップガンキャラバン隊」を立ち上げ、現在はその代表として日本・アメリカにおいて銃廃絶の運動に挺身することになる。
同氏は、九州大学客員教授であり、アカデミズムとビジネスの橋渡しをする文部科学省産学官連携コーディネーターとしての顔を持つが、そのいずれでも、エネルギッシュな八面六臂の活躍をされている。


Ph.D.砂田向壱ホームページ
Koichi Sunada Ph.D. Blog


2004年08月03日(Tue)▲ページの先頭へ
ニッポンの爆笑王100

西条昇:白泉社

この本が書き下ろしだなんて!
総ページ数534ページ。「エノケンから爆笑問題まで」芸人や喜劇人100人(組)を取り上げた評伝である。
ほとんどぼくの知っている名前が並んでいるのだが、散逸しがちなデータを細かく集めてくれているので、知らなかった側面を多く教えられた。
著者は、100組を並べる中で、爆笑王を繋ぐ、笑いの系譜を見出そうとしている。ありがちな東京と上方の対比や、吉本と松竹といった事務所の流れにとどまらず、笑いの本質を捉えて類似性を見出そうとの野心的な試みである。
考えても見て欲しい、ぼくより15歳年下、オリンピックの歳に生れた著者にとり、同時代を生きていない、例えばエノケンの芸の本質を探ることは至難のはずだ。
しかし、今に残る映像を丹念に見続けることと、参考文献の読み込みにより、あたかも今に生きているかのごとき息遣いを復元することに成功している。

著者は、飯田橋の生まれ。ぼくの実家から徒歩3分のところに生まれ育っている。山の手の端っこで坂を下ればすぐに下町。いわば、山の手と下町の汽水域のようなところだ。森繁や三木トリローのような山の手風知的芸風も、大宮デン助の下町芸風にも深い理解が行き届くのはそのためでもあるのだろう。
また、驚くべきは、テレビはもちろんだが、寄席や映画にも幼少のころから頻繁に接している。ご両親の薫陶(?)も大きかったに違いない。
一時、円歌の弟子として噺家修行をしており、その後、お笑いの構成作家、お笑い評論家に転じた。
血糖値ならぬ「血笑値」がただならない高さをズッーとキープしている。

著者とは、7月にはじめてお会いしたが、今後、いろいろ接点がでてくるはずである。
末永く宜しくお付き合い願いたい。

西条昇の爆笑大全


2004年07月24日(Sat)▲ページの先頭へ
鎖国=ゆるやかな情報革命

市村佑一+大石慎三郎:講談社現代新書

NHKでドキュメンタリー制作に携わり、今、大学で教鞭をとる市村佑一氏の力作。
江戸時代の海外情報の摂取及び管理を、公主導の垂直型回路と私主導の水平型回路に分け、時代に応じ事実関係を丹念に積み上げ、江戸時代がコミュニケーションインフラ整備の時代であったことと、水平型回路の拡大が幕藩体制を崩壊に導いたことを主張している。

驚くのは、各種の資料を幅広く渉猟した、きめ細かく博覧強記な仕事ぶり。森銑三の「おらんだ正月」、尾佐竹猛の「幕末遣外使節物語」など、小中学生のころに読んだ本を思い出し、なつかしかった。



2004年06月28日(Mon)▲ページの先頭へ
スクープ 記者と企業の攻防戦

大塚将司:文春新書

西宮冷蔵の水谷洋一(雪印食品事件)、大阪地検の三井環、日経新聞の大塚将司の3人は、実名で企業にホイッスルを鳴らした勇気ある告発者である(三井環の場合、完全に実名とはいいきれぬが・・)。
新聞協会賞まで受賞した敏腕記者であった、その大塚将司が、自らの記者生活を振り返り、大塚流インベスティゲイティブ・リポーティング(調査報道)の極意を語ったのが本書である。

大塚は経済記者の手本は刑事コロンボだという。
乏しい物証や、あいまいな状況証拠であっても、緻密な論理と、人間心理への洞察から大胆に全体の構図を描き出し、当事者へのインタビューから証言を導き、スクープを物にしようとするとき、コロンボのアプローチが参考になるというのだ。
その観点から、三光汽船、リッカ―、佐世保重工、ジャパンライン、イトマンのそれぞれのケースでの取材活動を振り返っている。

新聞協会賞を受賞した東京三菱銀行の合併スクープの内幕には触れていないが、同様の経過があったことだろうと予測できる。
余談だが、東京三菱銀行の合併スクープは、時事通信も見事な取材活動を行っているが、経営陣が協会賞を辞退したため、日経が一社受賞となったが、このあたりの経緯は、勝負の分かれ目―メディアの生き残りに賭けた男たちの物語:下山 進 著に詳しい。



2004年06月06日(Sun)▲ページの先頭へ
史上最大の銀行強盗

森下香枝著 幻冬社


ノンフィクションであると同時に、風変わりなピカレスク・ロマンになっている。
94年の福徳銀行5億4000万円強奪事件の犯人を追いつづける女性週刊誌記者。
取材対象として立ち現れたのは、主犯森本喜博のパートナー安美貞。
警察さえも手玉に取る安美貞と、週刊誌記者森下香枝との不可思議な交流。やがて、事件は未解決のまま時効を迎えた。そして後にはこの事件を巡る複雑な人間模様が、あぶり絵のように浮かび上がってきた。

著者の森下香枝にはかつて取材されたことがある。
20世紀の最後に起こった「世田谷一家殺人事件」の被害者宮澤みきおくんは古い友人で、その件で森下さんと何度か会い、またしばしば電話取材を受けた。
それだけに、紙面で語られる彼女の取材方法や対象にくらいつくジャーナリスト魂がリアルに伝わってきた。

不勉強なことに、この本の存在を知らなかったぼくにきっかけを与えてくれたのは、朝日新聞の広報宣伝本部長の松本正さん。

この本に感心した松本さんは、なんと森下さんを朝日の社会部に途中入社させたといい、渋谷署でサツ廻り中の彼女を呼び出し会わせてくれた。
後日、松本さんに「社会部の連中に喝を入れたくて彼女を採用したのか?」と聞いたところ。
「そんな小さな話しではない。ほんもののジャーナリストを育てたかったのだ。」という返事。
う〜む。さすがに朝日新聞にはサムライがいる。